最近、1972年に大ヒットした
「女のみち」が歌謡番組から流れてきて
仕事の手を休め聞き入る。
あんなに嫌いな歌だったのに
なんて意味のある歌詞だろうと
深く心にしみこんでくる
https://www.youtube.com/watch?v=X6VcEsxL9yA
1972年、私は21歳で
この曲はどこに行っても流れてきて
聞かない日はないくらいだった。
洋楽に夢中だったこともあり
嫌気のさす歌だった。
宮史郎の外見も気に入らず
女を馬鹿にしているような歌に聞こえて
腹立たしく感じて
本当に大嫌いな歌の一つだった
何故世の中がこの歌を好きなのかもわからなかった。
転機が訪れたのが主人を亡くしてから。
運転中にラジオから流れるこの曲に
不思議な哀愁を感じて
1番から3番までの歌詞を確認してみて
初めて気付いた
弱い「女のみち」で
捨てられるおんなの話だと思っていたのに
そうではなくて
愛しい人を捨てて
独り立ちする強く生きる「女のみち」
だったと知り
その瞬間から何度も聴いては
心の支えにした。
今でも2番の歌詞のような気持ちに
陥ることがたまにあるけど
すぐに3番の歌詞のように
切り替えられるようになった。