
亡き夫が残した多くの借金を返していくために
3つの仕事に就いた私
その一つが家の近くの囲碁クラブでの接客でした。
お茶をだす、掃除、会計だけで本当に簡単な仕事だけ。
週に2日間だけでしたがオーナーが
いつも自分の食事を作っていたので
対局中のオーナーの夕食を冷蔵庫の材料で
作って食べていただくと大変喜んで
これからの食事を毎日作ってくれないかと
多額の食費と手間賃を提示されたので
即、引き受けました。
私にとって当時家族5人の食費を
一日1000円で賄っていたので
天から降ってきた様な嬉しい出来事で
翌日から夕食を家で作って運ぶことになったのです。
オーナーは
数年前の胃の手術後から毎日の薬が欠かせない状態だったのが
私の料理を食べるるようになってから数か月後
薬の服用をしなくても体調がよくなっていったのです。
そのことがきっかけで老後に何をしたいかとの問いに
主人との老後の夢がカフェを開くことだったと伝えると
一生、健康に過ごすためにも
カフェを開いて自分の食事を作り続けてほしいと。
急な展開に戸惑いもありましたが
開くなら田舎の原風景の中でとの思いが
蘇ってきて、その旨を理解したオーナーと共に
物件探しが始まって今の河南町に至った経緯です。
目の前に広がる棚田と山々の景色を見て
お互いの気持ちが一致した瞬間でした。
本日はここで終わります。