先週の日曜日のことです。
11時前頃に男性お二人が道を尋ねてこられました。
ワールド牧場への近道を教えて欲しいとのこと。
話によると行き先を間違えてバスに乗ってしまい
ここまで歩いてこられたと。
お二人とも、ものすごく汗をかいておられて
本当に疲労感がただよっておられましたが
さくら坂からの道を教えるには複雑すぎて
また迷われるといけないととっさに判断して
下り坂でいける一般道を説明したところ
お二人ともまだこれからそんなに歩くのかって感じで
がっかりされておられるご様子でした。
私も娘もモーニングのお客様と
これからランチの最終の準備に追われていたので
何となくそのままお帰り頂いたのですが
まな板に向かい始めているときに
あの疲れ果てたご様子のお二人に冷たい飲み物を差し上げて
エアコンで汗を流して一服していただくべきだったのにと
何故そんな簡単なことが出来なかったのかなと
反省の気持ちが募ってきて
更にワールド牧場のバス停から
牧場入り口まではとてつもない坂道が続くことを思うと
熱中症にでもなられたら大変だと感じて
往復15分あれば車で牧場入り口まで送れるし
ランチも何とか間に合うと思い
娘におしぼりと飲み物を準備させて
すぐに追いかけることにしました。
幸いにさくら坂入り口の信号を過ぎたところでお二人の姿が見えたので
クラクションを鳴らして乗っていただくことが出来ました。
その時に言われてた言葉が
「こんなことってあるんだ、メンタルが最高に上がってきた」と
大変喜ばれてたので私もホッとして嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
お店の名前を聞かれて必ずまた行きますと言われたのですが
ご来店いただくにはバスで来られるだろうから
お礼の為のご来店なら申し訳ないなあと思い
お気持ちだけで十分と思いつつも
やや冷たいようでしたが
「ご予約をされてからのご来店をお願いします」と
言ってしまいました。
私自身は自分の反省での行動でしたので
本当にお二人が大変喜ばれただけで大満足でした。
そして今朝、モーニングも一段落した頃に
お席に通したお客様から
「覚えていらっしゃいますか」?とのお声に
すぐにあの時のお二人様だとわかり
私の第一声が「もしかしてバスで来られたのですか?」と。
そうではなく車でのご来店でしたのでほっとしました。
「あの日は道を間違ってよかったです!」と肯定的な
素晴らしいお言葉を言っていただき、感動しました。
しかも手土産迄頂いてしまうことにも
お若いお二人がこうまでして
お礼のご挨拶に来ていただけるなんて
私は本当に幸せだなあと感じ、お二人から大切な気持ちを
教えられて頂いたような気がしました。
F原様、D原様、こちらこそ本当に有難うございました。