11日の産経新聞の」朝晴れエッセイの投稿に涙。
「母の涙」というタイトルで73歳の方の投稿ですが
認知症のお母さんを施設に預け、
時々住まいの東京から山形へと帰省した時は
友人の車で温泉へお母様を連れていかれる時があったそう。
ある日の温泉帰り、施設に帰る途中で
お母さんが次の角を左に曲がって! 少し行ったら家だから」
と言われたそうです。
確かにその通りではあるけど角を曲がらずにまっすぐ施設へと進むと
おかあさんは再度
「お願いです。曲がってください。
ユウ子が学校からお腹をすかして帰ってくる。
ご飯を作らないといけないから家に帰してください。
お願いです。」と必死に頼まれたそうです。
自分がすぐそばにいることを伝えても
お母さんは首を横に振り家に帰してと言うのみで
目には涙を溢れていたそう。
認知症のお母さんの記憶の中に投稿者の存在が
あったことに感謝しているとの結びでしたが
光景が浮かび、涙があふれてきて、
三女もこの話をしたらとても感動していました。
たまたま、年末年始に我が家も大家族になり
常にご飯の心配がつきまとう中で
出かけていると「早く帰らないと」と
ご飯のことばかりを思うって話していた矢先のこと。
更に今までの人生を振り返ると
常に「ご飯を作らなければいけない」が
心を占領していた気がします。
きっと多くのお母さんがこの意識の中で
子育てを懸命に頑張っておられるだろうし
「ねばならない」は強制されてのではなく
自然の思い確認ら生まれる親の姿ではないかと、、、。